なんか最近、「夕暮れのバルキリーズ」の運営様が本気を出してきて
僕も搾取されかかっています。どうしましょう?w
まあ、長くやるためにも、ほどほどに楽しむつもりですが。
そんな前置きとはあまり関係なく、今回は、カードゲーム……ではなく
それを題材にした、ちょっと変わったテーブルトークRPGを紹介します。

先月に発売されました「カードランカー」というTRPGシステム。
「カードゲームアニメっぽい物語をTRPGで楽しもう」というコンセプトで
お送りするこちら、荒々しいところは多々あれど、すごく気に入った
システムだったので、ちょっとここで紹介してみます。
『超次元カードバトルRPG カードランカー』ウェブサイト
カードランカーは、冒険企画局さんの汎用システム「サイコロフィクション」の
シリーズ第6弾。公募の作品で、デザイナーの方はこれがデビュー作ですね。
このゲームのコンセプトは「カードアニメ」を再現することです。
別にカードアニメでなくても、コロコロコミックなど少年誌によくある
「お前は許せん! よし、カードで決着をつけるぞ!」みたいな
ノリになると思ってもらったほうが、理解がスムーズかもしれません。
世界観としては、「力をもったカード」がとある企業による量産され
大人気のカードゲーム「ソウルカード」として親しまれている世界が舞台。
プレイヤーは、カードの精霊とかそういった声が聞こえたりする特別な存在
「カードランカー」となって、黒いカードの力で悪いことをする
「ダークランカー」と戦います。悪の秘密結社的な存在もいたりします。
「遊戯王」を意識しつつ、悪の組織がいたりするところは「ポケモン」や
「メダロット」とか、そういうイメージを持っておくといい感じです。
ちなみにデザイナーの方は、かなりカードゲームやアニメがお好きなのか
プレイヤーキャラの名前をランダムに決められる「ランダム名前表」や、
付属のサンプルシナリオなど、ルールブックの端々に
カードを題材とした作品のネタが網羅されています。

▲ランダム名前表の一部。どこかで見たことある名前がちらほら。
【元ネタ一覧】
・遊戯王 デュエルモンスターズシリーズ
いわずと知れた、カードゲームアニメの金字塔。
「無印」「GX」「5D's」「ZEXAL」「ZEXAL2(放送中)」
の5シリーズ。デザイナーさんは「5D's」が好きかなと推測w
・デュエルマスターズシリーズ
コロコロコミックで漫画を連載。マジック・ザ・ギャザリングの
漫画だったのにいきなり独自のゲームになったのはびっくりしました。
カードのほうも発売開始からもう10年になる、ロングセラーですね。
・バトルスピリッツシリーズ
2008年発売のカードゲーム。アニメシリーズもその年からスタート。
アニメシリーズ第2弾、第3弾は、かなり超展開&大人向け内容で
アニメファンの度肝を抜いた作品。ゲームはかなりおもしろいです。
・カードファイト!! ヴァンガードシリーズ
このブログでも何度か紹介しているカードゲームおよびアニメシリーズ。
アニメのほうは、ふつうだと思っていたのに、超能力っぽいのがあったり
最近では古代の民とか出始め、怪しいことになってきましたw
・デュエルファイター刃
RPGマガジン、ゲームぎゃざに連載されていた、カード漫画。
RPGマガジンを買っていたので、読んでいました。内容は少年誌ふうに
「マジック・ザ・ギャザリング」を遊びます。おもしろかった。
・スターライト・マナバーン
マナバーン、ゲームぎゃざ、ホビージャパン公式サイトで連載されていた
「マジック・ザ・ギャザリング」の漫画。ガチ路線ではなくかなり荒唐無稽。
コミックス化されていないので、読む手段がないのが残念。
・モンスター・コレクションTCG
グループSNEデザイン。販売は富士見書房→ブロッコリー→ブシロード。
僕は富士見時代にプレイしてました。「2」になってやめましたが。
現在は小説やドラマCDなどの展開があり、元ネタはそれらですね。
・牙
2006〜2007年に展開した、アニメおよびカードゲームシリーズ。
アニメのほうは、何気に超豪華なスタッフが制作しております。
カードのほうは、そこまで流行らずになくなってしまったようですが。
もしかしたら、もっとあるかもしれないですが。
こうして見ると、カードを題材にした作品ってけっこうあるんですね。
とにかく、このシステムではこれらがすべて再現できるわけなんですよ。
システムのほうは、簡単に説明すると、いわゆるスキルといった
キャラの能力は、デッキのキーカード、というテクスチャになっています。
使う描写としては、デッキの中からキーカードを引いて、使用するわけです。
判定に失敗すると、スキルが発動しない=キーカードを引けない、的な。
ゲームの途中で新しいカードが増えるので、成長要素があって楽しいです。
カードなので、ほかのプレイヤーと気軽に交換ができます。
なにげに、今までのTRPGシステムになかった要素だと思います。
個々のカードの強さとか、ルール周りのテキストの書き方とか
気になる、というか作りが荒いな、と思う部分はたくさんあります。
ですが、そんなのを埋めて余りあるくらい、魅力的なゲームだと思います。
人によっては、ゲーム中に考えることが多くて煩雑に思えるかもしれません。
けど僕は、これはTRPGにおける大きな発明のひとつだと思っています。
できれば、今後も展開があってほしいシステムなんですけど
第2弾拡張パック(という名のサプリ)、出てくれないですかね?w
僕もオフでGMやって盛り上げますので、展開よろしくお願いします。