先日は、国内のアナログゲーム関係者が一堂に会する
大イベント「JGC2013」に参加してきました。
ホテルの一角を貸しきって、2泊3日、ひたすらゲームで遊ぶという
夢のようなイベントです。僕はフル参加ではありませんでしたが
雰囲気をじっくりと、味わって帰ってきました。
さて、今回は、「JGC2013」で大きな話題となった
こちらのゲームをご紹介します。

「トーキョーN◎VA THE AXELERATION」です。
「トーキョーN◎VA」とは、1993年に初版が登場してから
ことしで20周年となる、サイバーパンクTRPGでございます。
「THE AXELERATION」は、約10年ぶりの版上げとなる第5版。
僕も大好きなシステムなので、じっくり楽しみながら読みました!
「トーキョーN◎VA」といえば、特徴的なのは以下のシステムです。
■トランプで判定をする
■タロットカードの大アルカナに対応した、22個の「スタイル」がある
■それぞれのスタイルごとに設定された「神業」が存在する
これさえ備えていれば、僕は「トーキョーN◎VA」かなと思っております。
そう、「THE AXELERATION」は、前作の「THE DETONATION」までと
ものすごく変わっているのです。それこそ、上の3要素以外は。
まず、プロット制の廃止。
以前までは、戦闘(カット進行)の際には、アクションに使うカードを
手札からあらかじめ場におく(プロットする)ことで進行していましたが
今回は、すべて判定は手札(or山札)からになります。
リアクションも、すべて手札(or山札)からできます。
このへん、以前のルールよりもえらい簡略化されたなと。
技能・特技まわりも、だいぶ変わりました。
コレは要するに、いままで無制限無法地帯だったところに
たくさん制限がくっついた形です。特技に上限レベルが設定されたり
技能・特技の組み合わせが、好きにできなくなったりとか。
まあ、いままでがひどすぎたから、これは改善だと思っています。
あとはやっぱり、世界観ですね。
「トーキョーN◎VA」は、中の世界観もリアルタイムと同時進行なので
NPCとかの年齢が+10歳されているのですが、いろいろと感慨深い。
暴走警官・レイさんが26歳になって、機動捜査課の課長になってたりね。
でも、NPCの高年齢化が進んでいて、そこがちょい寂しかった。
10代の人がまったくおらんので、そこはぜひテコ入れお願いします!
全体的な感想としては、
「アレだけエッジだったN◎VAさんも、10年経って丸くなったものだ」
という感じです。もう、とにかく丸くなった。おかげで、
初見でもわかりやすくコンベンションでも立てやすくなりました。
でも、「こんな丸いのはN◎VAじゃない」という人もかなりいます。
つねに時代の最先端を走りつづけてきた「トーキョーN◎VA」
というシステムが、時代の流れに乗っかって、ほかのシステムのような
わかりやすいルールを採用した、ということへの抵抗があるようです。
でも、ふつうにやると重くて仕方ない「サイバーパンク」という世界を
簡単に、そしてクールに表現できるシステム、というところでは
やっぱり「トーキョーN◎VA」は、まだまだ時代の最先端なのかなと。
最近では「ニンジャスレイヤー」なんかも流行しているので
まだまだサイバーパンクというジャンルは、廃れることはないでしょう。
これからも、加速した「トーキョーN◎VA」の世界で、
いろんなことをやってみたいです。とりあえずは、シナリオを1本つくります。
「JGC2013」で買ってきたものはまだまだあるので、そちらは次回以降!